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  • 平成21年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

厚生労働省所管 労働保険特別会計


(10) 厚生労働省所管 労働保険特別会計

 この特別会計は、労働者災害補償保険事業及び雇用保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 なお、特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)により、21年12月31日において船員保険特別会計に所属していた権利及び義務の一部は、労働保険特別会計に帰属するものとされた。
 同特別会計は、労災、雇用及び徴収の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の21年度の歳入歳出決算、損益、積立金等及び主な業務実績は次のとおりである。

ア 労災勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
21年度
20年度
1,223,449,857
1,468,596,324
1,201,435,786
1,447,405,042
832,606
717,373
21,181,464
20,473,908
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
21年度
20年度
1,125,373,871
1,134,104,250
1,045,160,600
1,083,402,587
3,360,889
1,953,876
76,852,382
48,747,786

 収納未済歳入額はすべて雑収入(徴収決定済額463億2343万余円)の分である。また、不用額の主なものは、保険給付費(歳出予算現額7987億0338万余円)の490億5569万余円、社会復帰促進等事業費(同1727億6389万余円)の113億2711万余円及び業務取扱費(同481億6658万余円)の39億3628万余円である。

(イ) 損益

区分 21年度(千円) 20年度(千円)
利益 1,206,546,930 1,434,027,599
  (うち徴収勘定より受入 846,672,652) (うち徴収勘定より受入 1,076,962,154)
損失 1,262,978,239 1,303,210,639
  (うち保険給付費 749,581,436) (うち保険給付費 770,607,352)
利益金 △56,431,309 130,816,960
(△損失金)    
前年度繰越利益金 8,521,869,103 8,292,793,224
翌年度繰越利益金 8,465,437,794 8,423,610,184

(ウ) 積立金

区分 21年度末(千円) 20年度末(千円)
積立金現在額 8,196,718,041 7,941,318,974

(エ) 主な業務実績

区分 21年度 (20年度)
適用事業場数(年度末) 2,621,343事業場 2,632,696事業場
療養補償給付 192,643,245千円 205,651,733千円
休業補償給付 106,877,790千円 112,434,674千円
遺族補償年金 199,004,177千円 198,787,908千円
障害補償年金 150,024,216千円 150,546,074千円

イ 雇用勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
21年度
20年度
3,324,110,114
2,818,253,464
3,317,875,180
2,812,603,398
457,528
445,042
5,777,405
5,205,022
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
21年度
20年度
3,660,749,016
2,276,610,314
3,127,291,774
2,028,744,457
494,534
777,738
532,962,707
247,088,117

 不用額の主なものは、失業等給付費(歳出予算現額2兆2604億6122万余円)の2799億5486万余円、高齢者等雇用安定・促進費(同1808億4244万余円)の1001億8705万余円及び地域雇用機会創出等対策費(同7356億4176万余円)の347億2561万余円である。

区分 21年度(千円) 20年度(千円)
利益 2,836,887,224 2,810,030,475
  (うち徴収勘定より受入 1,765,434,583) (うち徴収勘定より受入 2,451,805,345)
損失 3,374,338,136 2,239,657,941
  (うち失業等給付費 1,980,506,293) (うち失業等給付費 1,349,590,434)
利益金 △537,450,912 570,372,534
(△損失金)    
前年度繰越利益金 6,369,978,268 5,755,506,627
翌年度繰越利益金 5,832,527,356 6,325,879,161

(ウ) 積立金等

区分 21年度末(千円) 20年度末(千円)
積立金現在額 5,045,381,392 4,883,165,667
雇用安定資金現在額 800,063,525 1,067,853,346

(エ) 主な業務実績

区分 21年度 (20年度)
被保険者数(年度末) 37,506,941人 37,303,500人
一般求職者給付 1,480,141,080千円 924,730,942千円
雇用継続給付 315,226,797千円 277,601,964千円
就職促進給付 104,404,834千円 63,332,077千円
特定求職者雇用開発助成金 27,648,315千円 23,439,160千円
雇用調整助成金 653,773,720千円 6,782,745千円

ウ 徴収勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
21年度
20年度
2,802,168,949
3,763,123,241
2,717,759,449
3,674,833,619
7,784,412
10,365,729
76,625,087
77,923,892
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
21年度
20年度
2,873,669,385
3,657,081,277
2,696,128,565
3,641,299,722

177,540,819
15,781,554

 収納未済歳入額の主なものは、保険料収入(徴収決定済額2兆6817億0222万余円)の727億7453万余円及び雑収入(同52億9192万余円)の37億3455万余円である。また、不用額の主なものは、失業等給付費等財源雇用勘定へ繰入(歳出予算現額1兆8756億5380万余円)の1151億5976万余円、保険給付費等財源労災勘定へ繰入(同8974億8179万余円)の549億9121万余円及び業務取扱費(同476億3254万余円)の47億5965万余円である。

(イ) 損益

区分 21年度(千円) 20年度(千円)
利益 2,704,844,576 3,620,425,756
  (うち保険料 2,607,398,692) (うち保険料 3,527,314,998)
損失 2,705,664,522 3,620,616,492
  (うち保険給付費等財源労災勘定へ繰入 846,672,652) (うち保険給付費等財源労災勘定へ繰入 1,076,962,154)
  (うち失業等給付費等財源雇用勘定へ繰入 1,765,434,583) (うち失業等給付費等財源雇用勘定へ繰入 2,451,805,345)
損失金 819,946 190,735
前年度繰越利益金 4,216,706 4,407,442
翌年度繰越利益金 3,396,760 4,216,706

 なお、この特別会計について検査した結果、不当事項17件((111)(117)(118)(119)(122)(123)(124)(129)(597)(598)—(601)(602)(604)—(606) 参照)及び意見を表示し又は処置を要求した事項3件(3か所参照 1  2  3 )を掲記した。