会計検査院は、正確性の観点、合規性の観点、経済性の観点、効率性の観点、有効性の観点その他会計検査上必要な観点から検査を実施した。その結果は「第1 事項等別の検査結果」で述べたとおりであるが、このうち「第3章 個別の検査結果」に掲記した事項について、検査の観点に即して事例を挙げると次のとおりである。
検査対象機関の決算の表示が予算執行等の財務の状況を正確に表現しているかという正確性の観点から検査した結果として次のようなものがある。
検査対象機関の会計経理が予算、法律、政令等に従って適正に処理されているかという合規性の観点から検査した結果として次のようなものがある。
① 不適正な会計経理について
② 租税及び保険料の徴収について
③ 雇用対策のための助成金及び年金の支給について
④ 医療費の支払について
⑤ 工事の設計及び施工について
⑥ 委託費等の支払について
⑦ 補助金の経理や補助事業の実施について
⑧ 貸付金の管理について
⑨ 制度の適正な運用について
検査対象機関の事務・事業の遂行及び予算の執行がより少ない費用で実施できないかという経済性の観点から検査した結果として次のようなものがある。
① 役務契約や工事等における費用の積算について
② 事務・事業に係る経費の節減について
③ 事務・事業の実態に即した費用の算定等について
検査対象機関の業務の実施に際し、同じ費用でより大きな成果が得られないか、あるいは費用との対比で最大限の成果を得ているかという効率性の観点から検査した結果として次のようなものがある。
① 事務・事業の運営について
検査対象機関の事務・事業の遂行及び予算の執行の結果が、所期の目的を達成しているか、また、効果を上げているかという有効性の観点から検査した結果として次のようなものがある。
① 事業効果の発現について
② 制度の運用について
③ 保有資産の有効活用について
④ 資金の有効活用について